先週レイトショーで観た「メアリと魔女の花」の米林宏昌監督の作品が地上波で放映されていましたので鑑賞しました。
【基礎情報】
「思い出のマーニー」
原作:「When Marnie Was There」(ジョーン・G・ロビンソン)
公開:2015年5月22日
ストーリー:
心を閉ざした少女杏奈は、ぜんそくの療養を目的に親戚が生活している海沿いの村にやって来た。そんなある日、彼女の前に誰もいない屋敷の青い窓に閉じ込められた、きれいなブロンドの少女マーニーが姿を見せる。その出会い以来、杏奈の身の回りでは立て続けに奇妙な出来事が起きるようになるが、それは二人だけの秘密だった。
解説・あらすじ - 思い出のマーニー - 作品 - Yahoo!映画 から引用
感想(ネタばれあり)
杏奈は、事故で両親を亡くし育ててくれていた祖母も病死したことから里親のもとで育てられているものの、それが原因で心を閉ざしています。
偶然、祖母(マーニー)の生まれ故郷(最後まで本人は知らない)である海岸沿いの村に静養に来た際に、マーニーと時間を超えて出会い心の隙間を埋めていくという物語になります。
杏奈自身が心を閉ざしているということもあり、主人公の描写が暗く後ろ向き。
ただ、最後にマーニーが祖母だったということを分かってからの杏奈の心理の変化がよくわかるのでその意味ではこれぐらいの方が良いのかもしれない。
ジブリの映画らしく内容について考えさせられるという意味では
舞台が北海道ということになっていますが風景がきれいだなぁと思いました。
ネット上の評価が割れているようですが、私の中では主人公の描写が暗い点がちょっとマイナスなだけで作品全体としては面白い作品だと思いました。
時空を超えてというのは最近でも「メッセージ」「君の名は。」など数多く書かれているテーマですが、数多くあるがためにどこかで観たことがみたいな設定になりがちです。
本作はどこかで観たことがという形になっていないのが原作のすごさかもしれません。
主人公が杏奈だったらマーニーも日本的な名前でも良いんじゃないかと思ったのですが、マーニーのままなのは著作者人格権の問題なんですかね。