東宝アニメの期待作品である「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」が8月18日に公開されましたので、初日にレイトショーで観に行ってきました。
昨年は、「君の名は。」がこの枠で公開されて大ヒットになりました。
【基礎情報】
原作:「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」(TVドラマ 1993年)
公開:2017年8月18日
ストーリー:
夏休みの登校日。中学生の典道と祐介は、なずなの前で競泳対決をすることに。典道は、競争のさなかに水中で不思議な玉を見つける。一方祐介は競争に勝ち、なずなに花火大会に誘われる。放課後、皆が打ち上げ花火のことで盛り上がっている中、なずなが母の再婚に悩んでいることを知る典道。どうすることもできない自分に典道はもどかしさを感じ、ふいに玉を投げると、なぜか競泳対決の最中に戻っていた。
解説・あらすじ - 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? - 作品 - Yahoo!映画 から引用
【感想(ネタばれあり)】
風景がきれいなのとなずなが「かわいい」というのがこの映画の一番良かったところになります。
ということで、あまり面白くない映画ということになりますが、そのように考えた理由は次のとおりです。
・なずなが典道のことを好きみたいなのですが、「何で」という感じになりました。
逆に典道がなずなのためにどうして時間を巻きなおそうとするのかというのが良く分かりませんでした。
・典道はなずなが母親に連れ戻される場面に立ち会いますが、その後なずなが海で拾った玉を投げると、その直前に戻ってやり直すという形になっています。
ただ、時間を戻ってやり直すという内容はありがちですが、ありがちな内容を超えられなかったようです。
・最後のシーンでIFはいろいろあり得た(「かけおち」が成功して東京にいる?など)ことを暗示していますが、それにしても選んだストーリーの終わり方が唐突で中途半端。
・主人公の二人については声優があっていない印象を受けました。
総じて感情移入をしにくい映画というところが個人的には大きなマイナス点になりました。
もともと45分程度の映像を1時間30分で描いているので間を受けるのはなかなか難しかったのかもしれません。
本作は、予告編が印象的で期待が高まりました。ただ、結果として予告編は映画の良いところだけを切り取って構成されており、逆に予告編を長く引き伸ばしただけという評価をせざるを得ません。
新海誠監督の「君の名は。」の完成度が高かったということと改めて気づかせてくれました。