遅ればせながらハマってしまった「君の名は」ですが、本編のみならずアナザーサイドを購入して読破しました。
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【書庫】「小説 君の名は。」(新海 誠 角川文庫) - RKの備忘録
アナザーサイドでは
①ブラジャーに関する一考察
三葉に入れ替わった瀧が三葉として生活する中で三葉自身に関して考察していく内容になっています。
映画と小説で男女問わず告白されたり、髪の結い方が違ったりというところの理由がわかります。
三葉とともに変電所を爆破するということを安易にやってのけた勅使河原が主人公です。
勅使河原は映画や小説の中では諦めがちに糸守に残ってというシーンが見られますが実は変えたいと思っているという話です。
映画で一瞬でてくるカフェを作るシーンが描かれており、糸守で何かを変えようとしている三葉(瀧)に好意を寄せており、自身の街を変えたいという思いが最後のシーンへ繋がっていくことが分かります。
③アースバウンド
三葉の妹である四葉が異変が生じた姉について考えていく中で自らも夢をみるという内容になります。
姉思いの妹ということが分かるとともに三葉ってケチなんですね。
東京で散財している(瀧の稼ぎですが...)のですが反動なんですかね。あと物語では書かれていない入れ替わりの様子が分かりました。
本編のかたわれどきに胸を揉んでいるのを三葉が四葉から聞いたといいましたがまさかここで繋がるとは思いませんでした。
④あなたが結んだもの
三葉の父が、三葉の母である二葉と出会い結婚し今に至る経緯が書かれています。
父の俊樹は本編ではあまり好意的に描かれていませんが、今の糸守では三葉が自由になれないとして糸守を変えたいという実は子供思いの一面も見られます。
たぶんこの二人も入れ替わっていたのだろうなぁと思いながら読みました。
糸守でのラストシーンは三葉が町役場で父に一言で理解して避難をさせたのかなど本編の舞台裏があります。
こんな感じで完全に本編とリンクしているので既に「君の名は」を観た人からすれば本編の理解が深まります。
私は本編を観てから本を2冊読みましたが、ANAの機内映像でアニメーションを観ただけなので改めて映画館に行ってこようと思います。
奥寺先輩の話なども読んでみたかったりします。