RKの備忘録

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【書庫】「いちばんやさしい機械学習プロジェクトの教本」(インプレス)

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最近は、AIや機械学習に関する相談やプロジェクトに関わる機会が増えてきました。

以前にいちばんやさしい人工知能ビジネスの教本 人気講師が教える AI・機械学習の事業化 (「いちばんやさしい教本」)を拝見して人工知能の最低限の知識を習得したつもりでいましたが、機械学習については分かったつもりでいました。

そのため、同じシリーズで「機械学習」に関する書籍が出版されましたので早速購入してまいりました。

 

【書評】

機械学習」というワードはよく聞くものの、その仕組みについては解説が千差万別であることからなかなか理解することができません。

 機械学習を使った●●というようなマーケティング用語も多く使われていることから、機械学習について勉強してみようと思っても詳しい書籍は専門的な内容が多く初心者が手を出すのが難しそうに見えます。

 その中で、本書は、

  • 機械学習の仕組みについて初学者でも分かりやすく解説している。特に具体例が多いことからイメージしやすく挫折しにくい。
  • 機械学習について、教師あり・なしや強化学習の仕組みやメリット・デメリットなど、多くの入門書では機械学習の一言で片づけられる内容について詳細に解説を加えており正確な知識を得ることができる。
  • AI以外のビジネス(プロジェクト)との比較がなされており、プロジェクトを進めるにあたって、機械学習特有の注意点について理解を深めることができる。
  • 事業構想⇒PoC⇒開発(実装)⇒運用という、経済産業省が公表した「AI・データの利用に関するガイドライン(案)」と同様のプロジェクトの進め方が想定されており、ガイドラインに合わせて本書を読むことで、ビジネス側の事業構想⇒PoC⇒開発(実装)⇒運用の流れと契約や法務のドッキングが可能になりそう。

 という形で、機械学習について知ろうと思ったら、まずこの書籍という入門書として十分なものになっています。

 ただ、機械学習をいきなり勉強しようとしても、そもそも概念が分からないなどのことも多いのでいちばんやさしい人工知能ビジネスの教本 人気講師が教える AI・機械学習の事業化 (「いちばんやさしい教本」)を先に読まれることをお勧めはします。