RKの備忘録

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【書庫】「エッセンス景品表示法」(商事法務)

景品表示法に関して摘発事例が多いことから、ざっと復習するための本を探していたところ手ごろな厚さのもの「エッセンス景品表示法」を見つけて購入しました。

 

 【書庫】

消費者庁に勤務された古川先生により執筆されており、景品表示法に関して消費者庁の担当部署が監修している誰もが知っている「景品表示法〔第5版〕」を読む前の入門書としての位置づけになります。

特徴としては次の部分があげられます。

  • 法やガイドラインの引用は最小限にして初学者でも分かりやすいようにする。
  • 最新の執行事例を取り上げており「景品表示法〔第5版〕」には掲載されていない最新の執行事例についての景品表示法に関するあてはめを学ぶことが出来る。消費者庁が積極的に有利誤認・優良誤認について法を執行をしている中では、過去のものを学ぶことも重要ですが最新の内容を理解しておくことは重要です。
  • 供給主体・表示主体が誰なのかということを各事例で取り上げており景品表示法における表示の検討ルールを理解することができる。
  • 各種キャンペーンで問題となる景品規制についても最新の事例(消費者庁に移管されたのちに執行事例がないため、各企業が訂正したもの)を取り上げている。

入門書ではあるものの景品表示法の主な論点網羅しているので本書を読み解きエッセンスを資料化すれば簡単な研修資料を作成することも可能です。

個人的には

  • 東京高裁平成20年5月23日(平成19年(行ケ)第5号〔ベイクルーズ事件〕)をもとに表示行為者の類型を示しており、①自らまたは他の者と共同して積極的に表示の内容を決定したもの②他の者の表示内容に関する説明に基づきその内容を定めたもの③他の事業者にその決定をゆだねた者(自ら表示内容を決定できる場合のみ)のいずれかに該当する場合に表示行為者に該当するとして、最新事例やフランチャイズの事例の表示行為者を示している

点にはこれまで疑問に感じていた部分について一つの解が示されたように感じました。

 

新任担当者として景品表示法を勉強する場合も景品表示法を復習するという場合も利用できるので決して分量が多いわけではないですが良い本だと思います。

 

エッセンス景品表示法

エッセンス景品表示法