2018年2月のビジネスロー・ジャーナルの特集は毎年恒例の
「法務のためのブックガイド2018」
ということで2018年に出版された書籍のレビュー大会になります。
例年までとの違いは座談会はあるものの、それにプラスして12名(一部複数名で執筆)の方がブックレビューを行っています。
法務のためのブックガイド2018
ブックガイドでは125冊の本を取り上げています。
今年の特徴としてAI関連・IT系の書籍が昨年以上に取り上げられている印象はあります。
ブックガイドで取り上げられている本のうち
【書庫】「はじめて学ぶ下請法」(商事法務 鎌田明編) - RKの備忘録
【書庫】IoT・AIの法律と戦略(商事法務) - RKの備忘録
【書庫】ITビジネスの法律実務(商事法務) - RKの備忘録
は過去に取り上げた書籍になります。そのほかにも複数手元にはありますが読み終えるところまでは時間が必要そうです...
皆様仕事の合間に書籍を読まれているようですが、どうやって時間を捻出しているのかというところを一番知りたいですね。
実務解説では「忖度」から考える企業不祥事として、今年流行語にもなった「忖度」という文化に焦点を当てて企業不祥事を分析しています。
「忖度」によって起きる不祥事を①現場暴走型②組織ぐるみ型③佞臣主導型④ガラパゴス型に分類して原因を掘り下げています。
多くの会社では、風通しの良さをうたっていますが往々にして上層部は「忖度」されているということを認識していないということが問題になります。
日系企業で6年以上働いていますが
①目的がない会議でも上司が設定すると継続することが目的となる
②上司が席におらずコミュニケーションがとれない
など忖度が発生する部分を体感しています。
組織人ということを重視する文化の日本企業では変革はなかなか難しいのかもしれません。
ただ、日系企業が世界で戦うためにはもっと個人の能力に紐づいた文化を作っていかないといけないのかもしれないですね。
Business Law Journal(ビジネスロージャーナル) 2018年 02 月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: レクシスネクシス・ジャパン
- 発売日: 2017/12/21
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