AmebaTVの1周年記念で新海誠監督の過去の作品が放映されています。
その中でこれまで拝見したことのなかった「雲のむこう、約束の場所」を観ることが出来ました。
「雲のむこう、約束の場所」(公開:2004年 監督:新海誠)
【あらすじ】
日本が南北に分断された、もう一つの戦後の世界。
米軍統治下の青森の少年・ヒロキとタクヤは、同級生のサユリに憧れていた。彼らの瞳が見つめる先は彼女と、そしてもうひとつ。津軽海峡を走る国境線の向こう側、ユニオン占領下の北海道に建設された、謎の巨大な「塔」。いつか自分たちの力であの「塔」まで飛ぼうと...
【感想】(ネタバレあり)
2004年公開という事ですが新海監督のエッセンスが詰まっています。
例えば
・風景描写が綺麗。特に雪のシーンは素敵ですね。
・途中で一人語りが登場する
・ハッピーエンドではない
(あくまでもエピソードは回顧として語られており、ヒロキが一人で津軽海峡を乙津れるシーンからしても最後に目覚めたサユリとどこかですれ違いがあったものと思われます。)
・途中からシーンが急に展開するので厳密なストーリーの整合性はよくわからない。
・届きそうで届かない距離感
(「秒速5センチメートル」だと栃木と東京、「君の名は。」だと東京と(3年前の)飛騨など)
といったところがあります。
「君の名は。」につながるシーンとして
・ヒロキとサユリが途中の夢の中で出会うシーン
⇒ かたわれ時
・サユリが目が覚める(夢から覚める)とヒロキへの恋愛感情を忘れている
⇒ 入れ替わりの記憶がなくなる
・過去の回顧を描いている
⇒2021年の東京から始まる
など「君の名は。」が集大成といわれる理由もよくわかりました。
ちなみに主題歌「きみのこえ」の歌は♥(ハートマーク)になっていますが、川嶋あいなんですね。
新海監督のアニメはハッピーエンドにならない(人生も常にハッピーエンドではないですからね)ので、常に観終わったに何かを考えさせられますね。
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