最近は全く刑事事件(従業員が逮捕されたことはありますが)とかかわっておりませんが、99.9‐刑事専門弁護士season2をみていたら忘れていた刑事弁護への思いというものがでてきました。
といっても刑事弁護を引き受けるわけにはいかないという事情もあるので、久しぶりに刑事弁護について復習することにいたしました。
事例に学ぶ刑事弁護入門―弁護方針完結の思考と実務 (事例に学ぶシリーズ)
- 作者: 宮村啓太
- 出版社/メーカー: 民事法研究会
- 発売日: 2018/01/01
- メディア: 単行本
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(書評)
刑事弁護についてケースをもとに手続きや注意点・書式を掲載しています。
- 起訴前弁護
自白事件、否認事件のケースをもとに初回接見時の注意点や接見後の弁護についてケースをもとに勾留請求をさせない又は勾留期間を短くするための取組みを解説しています。
否認事件における取調べの対応は悩ましいのですが、
①方針を明確に伝える
②接見中に模擬取調べの実施
捜査官が自白へ向けてそそのかしそうなこと「認めればすぐに帰れる」
などへの対応を事前に練習しておく。
という点は注意したいと思いました。
- 起訴後弁護
保釈を目指すことは当然ですが、保釈に関する裁判官面接での対応や保釈時に
事務所に呼んで保釈条件について確認する
また、裁判員裁判における公判前整理手続への対応についても、
最終的な証拠開示が終わるまで期間などの見通しを伝えない又事件の見通し
を伝えるのも最後というのも勉強になりました。
本書を読んで感じたのは、結局事件に対する熱意なんだろうなぁと思いました。
刑事事件に限らず、慣れてくると雑に扱ったり惰性で処理することもありますが、いつまでたっても事件に真摯に向き合い取り組みたいなぁと思いました。
事例に学ぶ刑事弁護入門―弁護方針完結の思考と実務 (事例に学ぶシリーズ)
- 作者: 宮村啓太
- 出版社/メーカー: 民事法研究会
- 発売日: 2018/01/01
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