ブログでのアップが遅くなりましたが定期購読しているビジネスロージャーナル2017年11月号を読み終えています。
2017年11月号の特集は「秘密保持契約の最適化」ということで契約法務の基本である秘密保持契約を取り上げています。
特集:「秘密保持契約の最適化」
秘密保持契約の見直しのポイント
秘密保持契約の基本的な条項について分かりやすく記載しています。
「受領側従業員の記憶に無形に残留した情報」という外資系企業との契約に時々出てくる規定も取り上げられており、初心者から中級者の確認まで広く参考になります。
法務担当者の視点
9社の法務担当者が匿名で秘密保持契約書の疑問についてコメントを寄せています。
この中では
・秘密情報の破棄・返還の中でメールサーバーなどに取り込まれている情報についてどのように考えるのか
・反社会的勢力の排除に関する規定に関する考え方
・秘密保持義務とM&AのDDにおける開示
など日々取扱いに悩む事項について取り上げており他社事例として参考になりました。
秘密保持契約に始まり秘密保持契約に終わるというぐらい法務担当者においては基本的な類型ですが解説書が意外と少ない印象です。
過去に認識している唯一の書籍である
【書庫】秘密保持契約書の実務-作成・交渉から平成27年改正不競法まで(中央経済社) - RKの備忘録
を読みましたが法務の未経験者を採用した場合には、まず今回の特集を読ませた方が理解が早いかもしれないですね。
また、このほかにはマネーフォワードとFreeeの訴訟に関する解説が記載されています。
特許についてはこれまで食わず嫌いできましたが、そろそろ勉強しないといけないかもしれないと強く思いました。
Business Law Journal(ビジネスロージャーナル) 2017年 11 月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: レクシスネクシス・ジャパン
- 発売日: 2017/09/21
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